TESI 1D・HCSってどうなってるの?2

ハブセンターステアリングの要の部分を組み立てました。

分解したのをグリスアップして組み直すだけですが、分解前は動きが重くて内部にあるテーパーローラーベアリング にプリロードがかかりすぎのようでした。

締め付けトルク値がわかりませんでしたが、ちょうどイタリアからサービスマニアルが届きました。

コピー品ですが貴重な資料です。

作業の時は届いたコピー品をコピーして使っています。

おまけに、キーホルダーとステッカーをいただきました。

頼んだマニュアルが届くかが不安でしたが、おまけ付きで無事届いて良かったです。

早速、締め付けトルクを確認したら当然イタリア語と英語で意味不明です。

憶測で読み解くと24Nmで締め付けてから、使用したベアリング の種類で19~17Nmで調整するとなっている感じです。

その通りに締め付けたら、やっぱり動きがゴリゴリと重いです。

マニュアルの数値は無視して、少しだけ緩めて動きの良い位置で決めました。

組み付ける段階でインナースペーサーを組みますが締め付けトルク値が147Nmなのでプレスで固定しての作業です。分解時もこの状態で六角レンチにパイプを足して一か八かで緩めました。

プリロードをかけるのは、この後に組み付けるピンの締め付け具合になります。

ピンの締め付けを決めたら、ロックナットを両端に締め付けてグリスを充填して蓋を閉めます。

グリスはモチュールのテックグリスにベルハンマーゴールド原液を少し混ぜた特製グリスです。

車体に仮組みして動きを確認しました。

納車時とは比べ物にならないほどスムーズでしっとりした動きになりました。

フレームに貫通するシャフトのベアリングが錆びないように外側からOリングでシールをしました。

バックアップでジュラコンでカラーを作って装着です。

分解時にこの部分のベアリングがサビでひどい状態でしたのでこれでもう大丈夫でしょう。