500Vdueはご存知の通りECU制御インジェクションによりガソリンの供給が行われています。
ECUの基本マップは変更不可能で、吸気温度センサーと水温センサーの抵抗値を読み取って噴射量を制御するのみのECUとのことです。
制御能力が限定されたECUのため、吸気・排気がカスタムされた場合は適切な燃料噴射を行うのが不可能になると言うことでしょうか?
3種類のECUの中から現状に比較的使えるものがあったので良かったのですが、中低速域がまだ若干薄いような感じです。
プレシャスファクトリー製の世界で唯一のチャンバーをつけているので噴射量セッティングは必要になるのでしょうが、セッティングに必要なガジェットがありませんでしたので現状で納得するしかないと思っていました。
そんな年末にとある装置を発見したのです!?
それは、JETPRIMEのMemjet Evoというインジェクションコントローラーです。
イタリアのモデナで設立されたパワーモジュールのメジャーブランドでスイッチ類はMotoGPの多くのチームでも採用されているメーカーです。
エアークリーナーに設置された吸気温センサーの配線に割り込ませてECUをいい意味で狂わせる商品です。
センサーの抵抗値を実際の数値より燃料噴射が多くなうように調整するようです。
本体は全て共通品でカプラーのみが車種設定されいるので、うまくいけばVdueにも使えそうです。
カプラーの形状が同じと思われる品番を注文して新年早々取り付けてみました。
センサーに行き着くまでにカウルを全部外す必要がありましたが、取り付け自体は簡単です。
調整はダイヤルを回すだけの簡単設定です。
最近のモデルは排気ガス規制のため燃料を絞り気味になっているので、メモリ5の位置でいい感じになるらしいです。
2の位置で純正値に戻ります。
本体もちょうどいい大きさでメーター横に綺麗に収まりました。
取り付け完了後にテスト走行です!
調子は良くなったとはいえ、冷間時の始動は緊張するのですが、メモリ5でスタートしたらあっけなくエンジン始動です!
真冬の気温の低いこの時期でこの始動性なら大成功でしょう(笑)
やはり、始動性の悪さと暖気前の神経質さはガスが薄かったのが原因だったようです。
今までの状況はエンジンがかからないのでセルを回しまくる、そして点火しないガソリンがたまってプラグがかぶるっていう感じでしょうか?
始動後もアクセルを派手に開けなくてもエンジンは落ち着いています。
走りだしてさらにびっくり!出だしのトルク感がとてもよく出ています。
これならファイナルを元に戻しても良さそうなぐらいです。
テスト走行時は日も暮れて気温もかなり低くなっていましたのでダイヤル5でも大丈夫でしたが、翌日の江ノ島ツーリングでは5では濃すぎたようです。
アクセルの開け方で回転はついてきますが、ダイヤルを戻したらよくなりました。
その場の状況で敏感に反応してくれるのでなかなか楽しいです。
このメーカーが出している別の装置は各インジェクターに割り込ませてパソコンで細かく設定ができる商品もあるようですが難しそうなのでしばらくはこのコントローラで楽しみます。
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