品番:338M07150『訂正あり(汗)』

エンジンを焼きつかせてしまって、なんとか再生を試みていました。

どうにもならないと思っていたシリンダーは、なんとあっさり新品未使用品を手にいれることができたのです。

そのシリンダーをそのまま使用でもよかったのですが、今後のことも考えてICBMを試みて見ました。

井上ボーリングの技術力で無事に500Vdueのシリンダーも再生可能となりました。

一方であっさり解決すると思っていたピストンが難航していました。

シリンダーが見つかったあとすぐにまず1社目にワンオフの相談をかけていましたが、忙しくてか?なかなか進まないためキャンセルしました。

次にイタリアにある500Vdueのサイトに輸入代理店を通して問い合わせしたところ、夏以降にピストンはデリバリー予定と返事が来ました。ピストン以外の部品はあるよってことで、ピストンができたら腰下オーバーホールに必要な部品と注文しようと思ってリストを送くりましたが、いまだ返事待ち状態です。

とりあえずピストンがなんとかならないかな〜ってことで、Wossnrというドイツのピストン屋さんに国内の代理店を通して製作可能か問い合わせてもらいました。

製作可能かピストンの寸法を測って写真も送ってくれとの事でしたので、その通りにした状態で返事待ち状態です。

そんな感じで、いけそうでいけないなんともじれったい感じが続くピストンでした。

しかし、寸法を測ってくれって事で測定してから新たな発見です。

ピストン径Φ71.5mm

ピストン高さ73mm

ピストンピンΦ18mm

これだけの寸法ですが、ピストン径が気になったのでネットで検索をかけたら、なんと似た感じのピストンを発見しました。

1975年〜1984年のHONDA CR250の1.5mmオーバーサイズピストンです。

ワイセコから普通に購入できるようでしたので、試しに購入しました。

 

届いたピストンを比べると残念ながら同一寸法ではありませんでした。

コンプレッションハイトが1.3mm高かったのです。

 

『再度計り直したら、1.85mmでした(汗)』

 

スカート部分は1.5mmほど短かいです。

この寸法程度でしたら、シリンダーベースパッキンの厚さでなんとか使えるかもしてません。

 

 

 

実際にピストンとシリンダーを組み付けて見ました。

ベースパッキンはシリンダーオーバーホール時に1mm厚を4枚作っておいたので+1mmで組む込み可能です。

ピストンが一番下に降りた時点で排気ポート下とピストンヘッド肩の部分がほぼぴったりかな。

2.3mm厚のベースパッキンを作ればバッチリでしょうが、このままでもいいかな。

ピストンヘッドの形状も含めて、若干ハイコンプピストンになる感じでしょうか。

『ハイコンプピストンなんて調子にのってましたが、シリンダーヘッドがインローで組み込むタイプなのでベースガスケットが+1mmだとピストンと干渉してしまいます(汗)』

『アルミのベースパッキンも加えて+2mmとして仮組みしたら吸気・排気ポートの位置もぴったりで、シリンダーヘッドとの干渉もなくなりました。問題はシリンダーとクランクケースの位置決めのノックピンの長さがちょっと足らなくなる感じですが、それはなんとかなるでしょう』

確認のため純正のピストンをベースパッキン1枚で組んで見ました。

排気ポートとピストンヘッドの肩の位置はぴったりでした。

ワイセコピストンは掃気ポートを少しですが絞ることになりますが、それが流速を早める効果となって低回転時のモヤモヤが改善されることを期待、できるかな?

一番大事なのはピストンリングの合口は純正とワイセコも同じ位置だったのがよかったです。

これがずれていたら、リングの合口が掃気ポートに引っかかり破損してしまうので使えないピストンになっていたでしょう。

せっかくのピストンなので、WPCを施工して本格的に組み始めることにします。

コメントをお書きください

コメント: 4
  • #1

    たつ (月曜日, 11 12月 2017 22:07)

    うわーすごいですねえ! ワイセコの、しかも他車種用のピストンが使えそうとは!

    あ、ちなみにそのアルミピストンも鍛造なのでしょうか?

    その後の展開も楽しみにしてますね~(^^♪

  • #2

    ちょいふる (月曜日, 11 12月 2017 22:43)

    たつさん、こんばんは。
    エンジンがかかるまでどうなるかわかりませんが、問題なくいけそうな気がします。
    ワイセコだから鍛造だと思います。
    今後もお楽しみに。。

  • #3

    hiryk00 (木曜日, 28 12月 2017 12:58)

    こんにちは、ご無沙汰しています。
    イタリア、ドイツを含めて3社に声掛けして、さらには流用できるピストンを探し出しハイトの差をベースガスケットで吸収する!!
    熱い思いがヒシヒシと伝わって来ます!

    パンタ2型エンジンを再生する時に750スポルトのハイコンプピストンを組み込もうとしてベースガスケットを1.2mm厚くすればバルブと干渉しないことがわかりましたが組み込んでタイミングベルト掛けようとしてベルト長が足りず諦めたことがあります。

  • #4

    ちょいふる (土曜日, 30 12月 2017 23:01)

    こんばんは。
    ピストン、どういうわけかどこも途中で知らんぷりなんですよね(汗)
    ベースパッキンで調整ですが、2サイクルエンジンなのでなんとかなるんじゃないかと思います。
    来年、組み始めますので、お楽しみに。